月蝕→皆既日蝕→満月と続く期間に浮かぶ、運命のもうひとつの可能性。 月蝕とは、満月が地球の影に隠れることで「喰われる」ように見えるとき。日蝕とは、太陽が新月と重なることで「喰われる」ように見えるときです。 「蝕」には占星術的にさまざまな解釈がありますが、法則に則った月や星の動きを読み解くふだんの占星術とは違う解釈をされることが多いものです。そして、多くはそこに「急激な」という意味を見出しています。なにしろ太陽や月が瞬間的に「喰われる」のです。なにか不思議な力が一気に噴出する暗示を見出すのも無理はありません。 急激な変化。急激な進行。急激な運命の露呈。 いろいろな表現の仕方がありますが、じっくりと動いている運命が突然反転するような激しさが、やはり「蝕」の特徴であるといえます。 11月19日から12月19日まで、月蝕と日蝕が交互に訪れる「触の季節」に入ります。いま現在進行している運命が急激に反転する時期。あるいは、もうひとつの運命が急激に押し寄せてくる時期です。 運命学には、現実や運命はひとつではないという思想があります。いま私たちが経験している世界は多くの可能性のなかから選び取られたひとつであって、これ以外にもたくさんの現実や運命が並行して進んでいるという考えです(パラレルワールドといわれることもあります)。そして、「蝕の季節」が導く運命とは、現在進んでいる運命とは違う場所で進んでいるもうひとつの運命です。あなたの人生に急に別の運命が入り込んでくる、あるいはいま生きている現実が突然反転する。「蝕」にはそのような現象を起こす可能性があるのです。 そして、この別の運命がどのように蠍座タイプのあなたの人生に侵入してくるのかは、じつはよくわからないのです。「蝕の季節」には (残り1724文字) いまあなたが過ごしている運命が全面的に反転する可能性があるものの、なかにはその影響をまったく感じない人もいます。また、「蝕の季節」にはなんの変化も訪れないけれど、それが終わってから半年以内にこのストーリーが訪れる場合もあるのです。このように、予測不可能であることも「蝕」のひとつの特徴です。だから今回、「蝕の季節」が蠍座のあなたに与えうる影響を少しぼんやりとしたストーリーで、以下、お伝えすることにします。 あなたのもとに不意に現れた人物。それは友人にもなり得るし、恋人にもなり得ます。ある
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